単勝馬券を購入する時に悩んでしまう事と言えばオッズ。オッズが低い馬は強い馬であるという証なので勝率は高いものの利益は少なく、オッズが高い馬は勝った時の利益は高いものの当たる確率は低い。結局どれ位のオッズの馬を購入するのがベストなのかって分からないですよね。
単勝馬券で競馬を楽しんでいる方の多くがオッズを見ながら購入するという側面も持っているかと思います。もちろんオッズを見ずに好きな馬、いいなと思った馬に賭けている方も多いと思いますが、競馬は的中率と回収率のバランスを考えながら馬券を購入していくものなので、オッズのチェックは欠かせない要素です。
という訳でこの記事では、単勝馬券で買うべきオッズについて説明していきます。大体どれ位のオッズの単勝馬券を購入するのがベストなのか?買うべきオッズについて説明していきたいと思います。
単勝オッズ別の勝率を紹介
単勝で買うべきオッズはどれ位なのかを紹介する前に、まずは単勝オッズ別の勝率を紹介していきたいと思います。オッズ別の勝率を知っているだけである程度は自分が買いたいと思っている単勝馬券の回収率の参考にもなると思います。
オッズ1倍台の勝率
まずは一般的な競馬であれば断トツ1番人気馬である証である、単勝オッズ1倍台の馬の勝率を細かく紹介していきます。こちらはJRA10年間のデータを解析したものになります。
- 1.0⇒勝率100%
- 1.1⇒勝率78.6%
- 1.2⇒勝率64.6%
- 1.3⇒勝率66.2%
- 1.4⇒勝率60.3%
- 1.5⇒勝率52.0%
- 1.6⇒勝率50.9%
- 1.7⇒勝率44.8%
- 1.8⇒勝率43.5%
- 1.9⇒勝率39.2%
JRA10年間で1.0倍の馬が走ったレースは1回でそのレースに勝利しているので勝率は100%となっています。1.1倍は84回あり、勝率は78%、他も軒並み高い勝率となっている事がデータから見ても分かります。
中央競馬の1番人気の勝率は基本的に30%程です。それを考えると1倍台の人気馬は1番人気であるだけでなく、勝率という面でもかなり高い数値を出している事が分かりますよね。
統計で考えれば2回に1回以上は勝利している計算になりますので、単勝人気1倍台の馬は軸にして考えるべき馬であると言えます。外すのは危険ですね。
オッズ一桁台の勝率
続いては単勝オッズ1倍台から上で尚且つ1桁台オッズの馬の勝率を紹介していきたいと思います。
- 2.0~ 2.1⇒勝率35.7%
- 2.2~ 2.3⇒勝率33.0%
- 2.4~ 2.5⇒勝率32.4%
- 2.6~ 2.7⇒勝率30.0%
- 2.8~ 2.9⇒勝率27.6%
- 3.0~ 3.4⇒勝率24.7%
- 3.5~ 3.9⇒勝率22.4%
- 4.0~ 4.9⇒勝率17.6%
- 5.0~ 6.9⇒勝率13.4%
- 7.0~ 9.9⇒勝率10.0%
7倍以上の馬の勝率は10%程。2倍台の馬は1番人気か2番人気であるケースが非常に多いので、人気が高い馬が順当に勝つケースが多いというのが分かるかと思います。下にいけばいく程、人気が低い馬という事になりますので、順当に勝率は下がっているという印象です。
単勝オッズ二桁台の馬の勝率
続いては単勝オッズが2桁台の馬の勝率を紹介していきます。通常のレースであればあまり人気のない中穴から大穴の馬が単勝オッズ2桁台になります。
- 10~14.9⇒勝率7.0%
- 15~19.9⇒勝率4.9%
- 20~29.9⇒勝率3.4%
- 30~49.9⇒勝率2.1%
- 50~99.9⇒勝率1.1%
- 100~⇒勝率0.3%
単勝オッズ2桁台の馬は当然勝率はグッと下がります。一桁台の確率での勝利になりますので、単勝オッズ2桁台の馬を的中させるというのはかなり至難の業であるという事が分かるかと思います。JRAで開催された10年間のレースのデータになりますのでかなり正確な数値であると言えるかと思います。
単勝で狙うべきオッズを紹介
さて、上記で単勝オッズ別の勝率について紹介してきましたが、ここからは単勝オッズの狙い方について紹介していきたいと思います。
競馬は非常に難しいもので、強い馬の単勝馬券を勝っても利益が少なく、弱い馬の単勝馬券を勝ったら利益は高いものの当たりません。ここで最も大切にしなければいけない事は、的中率と回収率のバランスです。
過小評価されている馬を買う
オッズ云々の前にまず説明しておきたい考え方として、単勝馬券で継続的に勝利したいと考えている方が買うべき馬は、過小評価されている馬です。単勝で勝つ為には実力に反して買われなさ過ぎな馬を選ばなければいけません、
実力が過小評価されていて単勝オッズの倍率よりも1着になる確率の高い馬を常に選び続けていれば、必ず高い回収率を維持できるようになります。
考え方としてはこうです。
例えば単勝オッズ2.0倍の馬がいたとします。この馬で回収率を上げたいと考えているのであれば2回に1回はこの馬が勝たないといけません。その時に考えるべき思考は、この馬は2回に1回以上勝つ事ができるのかどうか?という点です。
単勝オッズ30倍の馬でも同じです。この馬は30回に1回勝つ事ができるのかを考えて、勝てると思えば購入するほうが得策です。理論的に言えば、単勝オッズ30倍の馬が29回以内に1回でも勝つ事ができれば回収率はプラスになる訳で、そういった馬を買い続けていれば必然的に単勝馬券を買うだけでプラスになります。
この馬はこの単勝オッズに見合っているのかどうか。要するに過小評価されている馬を見極めるというのが単勝馬券をオッズを見ながら購入する時の見方です。
6倍から10倍あたりの馬を狙うのが現実的
単勝オッズで狙うべきところは6倍から10倍の中穴です。
なぜ本命にいかないの?本命であれば勝率が高くて的中率が上がれば回収率も上がっていくのに…と思っている方もいるかもしれませんが、競馬で大切なのは的中率ではなく回収率です。
極端な話をすると、100回中50回的中して5万円儲かっているよりも、100回中1回しか当たっていないけどその1回が大きくて10万円儲かっている。どちらがいいかという話です。的中率は極端に低くても回収率が大けえば問題ない訳で、的中率が高くても回収率が低ければ意味がありません。
これが単勝馬券で1番人気の馬を狙わない理由です。
基本的に1番人気の馬の単勝オッズは1倍台から3倍台である事が多く、しかし1番人気の馬は3回に2回は確率上負けます。常に1番人気の馬にかけ続けていたら必ずマイナスになるのが競馬で、もしも的中しても余り美味しくない1番人気の馬に単勝馬券を賭けてもあまり意味がありません。
という訳で狙うべきは6倍から10倍のオッズの馬です。上記でも紹介したようにそれから上の馬券は確かに的中すれば美味しいのですが、的中確率が低い為にあまり現実的ではありません。中穴の中からいい馬を探すという事を心がけつつ、過小評価されている馬を選択するようにしましょう。
まとめ
単勝で買うべきオッズ帯の話を中心に、オッズと勝率の関係は狙い目の単勝オッズについて紹介してきましたが参考になりましたか?
単勝は競馬の基本であると同時に基礎でもあります。単勝馬券が上手な方は他の馬券選びも上手です。
単勝オッズを見つつ馬券を購入する方も多く、6倍から10倍あたりのオッズは回収率も高いので得にオススメ。狙うべきは過小評価されている馬で、前走の結果がよくなくても調子があがってきている、展開がよければ前に残る可能性がある馬を見極められるようになりましょう。